設立趣意書

当財団は、重い障害や難病を持つ方の在宅生活を可能にする重度訪問介護の担い手として成長してきた、株式会社土屋を設立の母体とし、誕生いたしました。

 

株式会社土屋がソーシャル・ビジネスの企業として歩みを進める中で、蓄積された資源を主体的に社会に還元し、相互扶助に基づく社会構築へ、いま変革の第一歩を踏み出したいと考えます。

 

すべての人々に、自由と尊厳が守られた、その人らしい豊かな人生があるよう、わたしたちは願ってやみません。

 

そのために、人権を重視する文化を育み、社会構造の中で生まれる貧困などの困難にアプローチします。

 

貧困や障害を理由に進学をあきらめる若者がいてはなりません。

困難を抱えた学生を、奨学金制度で応援します。

 

「才能はあらゆるところにあらわれるが、その才能を生かすかどうかは社会の側にかかっている」とは、ある研究者の言葉です。

 

また、人類の悲願である難病の克服にむけ、日々取り組む研究者を応援したいと思います。

 

 

私たちの携わる教育、医療、福祉は、個人のウェル・ビーイング―生存や幸福に深く関わる分野です。

 

時代を超えた普遍的な価値が継承される領域ではありますが、AIによって今後、目まぐるしい発展が期待されるのは他分野と同じです。

 

しかし、AIに代替不可能な精神的価値は何か、AIの使用主体となる精神は何を核として何を生み出すのか、特に問われていく分野であるともいえます。

 

わたしたちは相互扶助のアイデアを模索し、人権を重視する文化の土壌をつくる活動をしてまいります。

 

そして、われわれはいかに生きるべきか、進むべき道は何か、その問いを全体で思考するような活動団体でありたいと思います。

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